腰は痛くないがだるいケース

朝方は割合に調子よく歩けるが、夕方しばしば腰がだるくなり、早く歩けない、歩けてもすぐ疲れるケースがあります。高齢者に特に多いケースです。私の母もその一人です。


このようなケースでは、加齢による筋肉の衰えにより、夕方になると疲労が蓄積して、だるさにつながることが原因であると考えられます。若い時と比べて、筋肉の新陳代謝が衰えて、老廃物などが溜まって、回復を遅らせているものと考えます。少しでも症状を軽くするには、日々筋トレに励むことが大切です。ただ、高齢の方にとっては、激しい筋トレはできないので、すぐに改善とはいかないことが多いようです。


そのような方には、体の深部まで届かせる鍼とお灸が良いようです。筋肉の血行を良くして筋肉の代謝を活発にして疲れをとるという方法です。特に、私が重要視しているのは、背骨の横にあり、頭から腰まで、「人体の柱」といわれる、脊柱起立筋を主体とした治療です。家でいう大黒柱の役割である、この脊柱起立筋を賦活することで、だるさが取れ、少々のことではぐらつかない、疲れない体つくりにつながります。

また、東洋医学的な経脈という観点で、言えば、脊柱(背骨)上にある「督脈」および、脊柱起立筋上にある「膀胱経」を治療経脈といたします。この2ラインをカバーするように、背中に多くの鍼を打ち、お灸をすえます。腰のだるさでお困りの方に、少しでも改善し、お役立てになれれば幸いです。

大西鍼灸・あん摩・マッサージ・指圧院

患者様とじっくり向き合い、患者様にとって最適な手法で心身の健康を追求しようという、治療院です。ぜひ、お越しください。

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