膝痛の対処法

膝痛に悩まされているのは女性が圧倒的に多いです。ご年配の女性では、2人に1人は膝痛で困っていらっしゃるように感じます。女性に多いのは、筋肉量がすくないことや体重過多になっていることが考えられます。また、運動不足が起因することも多いようです。


膝痛の対処法としておすすめすることは、大切な順から次の通りです。

1、体重のコントロール

2、歩く習慣

3、筋肉増強


体重コントロールについては、食生活の見直しがまず大切です。

東洋医学では、朝+昼の食事量と夜の食事量のバランスは「8対2」を勧めます。

活動的な朝と昼に、多くの食事をとり、活動のない夜には、1日の2割の食事量で良いのです。現代人の多くは、朝や昼の食事を軽めにとり、夜に一番多い食事をとってしまっています。私は、この「8対2」を習慣化することで、お腹の調子もすこぶるよくなり、快適な体重管理を行うことができています。朝食後、体が待ってましたとばかりに、腸の蠕動運動を促し、排便。便秘しらずくなります。

栄養成分の中では、特にたんぱく質を充分意識することが大切です。たんぱく質は、自分の体重をグラムにすることで、必要な摂取量が大体算出できます。50kgの方であれば、1日50gとればよい、という具合です。

ですので、私の場合は、朝から、カツカレーか麻婆豆腐かおでんなど、昼に酢豚か焼き魚定食など、夜は本当にシンプルに、リンゴ、かけうどん、ヨーグルトなどを食べています。

揚げ物などは、朝や昼に食べることで、脂肪になりにくいという特徴がありますので、夜のあぶら物は絶対に避けるべきです。「朝は食欲がない」という方は多いと思いますが、「8対2」を習慣化するように努めれば、朝も十分食べれるようになるのは、間違いありません。まずは、肥満を解消することが、最も簡単な、膝痛の解決・予防法です。

1ができれば、2・3をせずとも、膝痛とは無縁になる方も多いと思います。


2は歩く習慣ですが、できれば早歩きすることで、膝のプロテオグリカンという膝の成分を増やすことができます。膝は、少々痛いくらいでも、歩くことが大切ということを、NHK「きょうの健康」でも言っておりました。歩かないことが膝痛のリスクを高めます。


3の筋肉増強については、足上げでふとももの前を鍛えることで、膝を安定させて、膝痛を遠ざけます。寝そべって、片膝を立てて、もう一方の足を伸ばします。伸ばした足のかかとを自分から遠ざけるようにして、床から10~30cm上げて、10秒数え、足を降ろします。それを続けて、5~10回。それを1日2回程度実施。これだけで、ふともも前の大腿四頭筋を鍛えることができます。


当院での施術については、マッサージや鍼灸により、改善できることが多いですが、それよりも1~3の自己管理に勝るものはないと思います。1~3の自己管理を実施し、明確な効果を期待できるまでには数ヶ月以上の時間がかかりますので、その間に、当院では膝痛を改善する、痛みを和らげる、お手伝いをできればという気持ちを持っています。また、自己管理を習慣化できるまで、「患者様ウオッチャー」として、患者様の進捗状況を見守るといったこともできるかと思っています。時には叱咤激励もさせていただくときがございます。

日常生活における痛みはつらいので、少しでも軽減できることを願っております。

大西鍼灸・あん摩・マッサージ・指圧院

患者様とじっくり向き合い、患者様にとって最適な手法で心身の健康を追求しようという、治療院です。ぜひ、お越しください。

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