手が動きにくい患者様のケース

今回は、手が動きにくい患者様のケース。 中年の女性で、何年も前に脳の病気で、左半身が動きに頚髄のくいという症状。もともと更年期障害で、週1回、治療をさせていただいている患者様ですが、左手の開閉がスムーズにできなかったり、左手人差し指から小指の第2関節にしびれのような症状がありました。


手に起こる症状は結局は、頚髄から出る腕神経叢の症状であるので、頚椎症などの治療に有効な処置を選択しました。腕神経叢は、C5~T1の脊髄神経なので、このあたりの左の頸すじの触診を入念に実施しました。その中でも、緊張具合の強い部分、頸椎から左2㎝くらいのところに、2寸(6cm)の長い鍼を使用し、置鍼をしました。


患者様曰く、「その部分に打たれると、秘孔をつかれたのように、あるいは、かなしばりにあったように、頸が動かなくなってしまっている」といっていました。長めに置鍼をしようと思いましたが、少し不安げなので、早めに抜鍼することにしました。ただ、神経刺激の効果を出すために、左手の開閉運動を20回実施してもってから、抜鍼しました。


抜鍼後、左手の動きを確かめてもらうと、動きがよりスムーズになっていると、ご機嫌の表情を見せてくれました。幸いにも、腕神経叢へのアプローチがよかったのでしょうか。私も5分ほどの施術で、少しでも改善をすることができて、安心いたしました。次週また、症状が出ていたら、同じように実施し、ある程度これを繰り返していると、治療しなくても、好調をキープできるのが一番だと考えております。

やはり、患者様の喜び、笑顔を見れることは、鍼灸師冥利に尽きるところがあります。

ぜひ、手の痺れや上腕挙上障害なので、悩まれておられる方がありました、どこまで期待に応えられるか、治療をさせていただければと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。





大西鍼灸・あん摩・マッサージ・指圧院

患者様とじっくり向き合い、患者様にとって最適な手法で心身の健康を追求しようという、治療院です。ぜひ、お越しください。

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